こんにちは、管理栄養士ユリコです^^
花粉症の季節が近づくと、乳酸菌のサプリや腸内環境改善の広告が目につきませんか・・・?
腸内フローラという言葉もよく聞きますね。
最近の研究で腸内フローラを整えると、ダイエット、アレルギー対策、ポジティブ思考など色々良い影響があることが分かりました。
個人的にも、
これは簡単で効果が大きい!
特に興味深い点をまとめたので、ぜひ読んで腸内フローラ改善仲間になって下さい(笑)
そもそも「腸内フローラ」って何?
「腸内フローラ」とは腸内細菌のグループが分布している様子のこと。
フローラとはお花畑の意味です。
腸の中を顕微鏡でのぞくと、細菌が種類ごとにグループを作って存在している様子が、まるでお花畑のようなので「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。
腸内フローラのバランスはどうなっているの?
腸内細菌は大きく3つに分けることができます。
-
- 「善玉菌」体に良い働きをする
- 「悪玉菌」体に悪い働きをする
- 「日和見菌」普段はどっちつかずで優勢な方に引っ張られる
その割合は健康なヒトでは、善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割。
30人学級で例えると、6人良い子、3人悪い子、21人が普通の子といったところです(笑)
なぜ最近「腸内フローラ」が注目されているの?
なぜ注目されているのでしょう?
それは、腸が健康のカギを握る重要な器官だからです!
腸ってスゴイんです!
腸内環境が良くなると、便秘や肌荒れが改善することは以前から知られていました。
しかし、最近の研究でさらにうつ病、肥満、アレルギーなども改善することが分かりました。
外からの異物に立ち向かい、体を守る免疫細胞は、腸に最も多く存在し、その60%~70%が腸に集中しています。
その為、腸内環境の良し悪しと免疫力には密接な関係があると考えられています。
アレルギーの一種である、花粉症に深く関わるといわれているのもこのためです。
腸は「第2の脳」心身に影響を与える
脳に次いで2番目に神経細胞が集中しているのが腸です。
その数およそ1億個!
これは犬の脳と同程度の神経細胞の数だそうです。
犬って結構頭いいですよね。すごい・・・
腸と脳は「迷走神経」と呼ばれる自律神経で直接つながっています。
腸内細菌は幸せホルモンのセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質をつくり、腸の神経細胞から迷走神経を経て脳を刺激すると考えられています。
腸と脳が密接につながっていることに注目し、腸内細菌をうつ病の治療に活かす研究がすでに進んでいます。
私自身も、ストレスを感じると、お腹がゆるくなったり、お腹の調子が悪いと気分が不安定になったり・・・と確かに実感できます。
生物の歴史では、生物に初めに備わった器官は腸だそうです。
すべての根本なのかもしれませんね。
腸はビタミンも作っちゃう!
腸内細菌は、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンKなどのビタミン類を生成します。
また、そのままでは消化できない「食物繊維」の消化を助けます。
健康の為に、腸内細菌は無くてはならないものです。
腸を広げるとテニスコートより広い!
腸には、ヒダや突起が無数についていて、食べ物の栄養を余すことなく吸収する工夫がされています。
その為、大人の小腸と大腸をすべて伸ばして中も広げると、テニスコート1.5面分の広さになります!
私は学生時代に、ラットの腸を解剖したことがありますが、とても長~くて本当に驚きました!
そして、
この長い腸に長時間触れながら通過する「食べ物」をちゃんと選ぼう。さもないと、体に大きな影響が出るな
今、腸内環境改善を強く意識しているのも、この経験がとても大きいです。
もっと詳しく知りたいあなたへ
次の記事では、具体的にどのように食べれば腸内フローラが整うか?ということを解説します!
腸内フローラを整える乳酸菌の賢い食べ方
特に、NHKスペシャル取材班著の腸内フローラ10の真実は読みやすくておススメです。
健康な人の便を患者の腸に流し込む(!)というびっくりするような治療法や、
「盲腸」が実は超重要であることなど、色々な情報が盛りだくさんで面白いです!
ぜひできることから始めて腸内環境を整えて心身ともに健康な日々を送りましょう^^